頭蓋骨の裏側(DIARY) 過去の日記(2004年3月〜)

2013年12月の日記


●12月2日(月)

 世田谷区の仙川で、大学のクラブの先輩S氏の通夜。昔の知り合いがどんどん死んでいく。
 通夜の後、吉祥寺へ出て飲まないかと誘われたが、飲みすぎて帰れなくなるおそれがあるので、早々にひきあげる。
 埼玉人にとって吉祥寺はさすがに遠い。

 仙川に行く前、初台で下りて、画廊を1軒。


●12月5日(木) 購入した本

『十二人の抹殺者』(輪堂寺耀/戎光祥出版/3150円)
 珍本全集第2巻。これは何となくすごそうだ。1960年作。こんな本をよく探してくるよなあ。
『探偵 サミュエル・ジョンソン博士』(リリアン・デ・ラ・トーレ/論創海外ミステリ/2310円)
『誘蛾灯 鳥取連続不審死事件』(青木理/講談社/1680円)
 鳥取の「木嶋佳苗事件」。ノンフィクション。
 


●12月6日(金) 文春文庫の13作品、本日電子書籍化

 文春文庫から出している『冤罪者』などの「〜者」シリーズ9点、および『天井男の奇想』など、合計13点まとめて電子化。
 美術ミステリの『黙の部屋』は、モノクロ図版(絵)はすべて入ったとのこと。カラー口絵8ページはさすがにむずかしいのかも。

 くわしくは、↑上記の会社をチェックのこと。


●12月11日(水) サントリー美術館、大川心平個展など

 サントリー美術館、「天井の舞 飛天の美」
 宇治平等院鳳凰堂、平成修理の間、国宝「雲中供養菩薩像」十数体などを空中展示。
 なかなかおもしろうございました。今年は、「飛騨の円空」展、興福寺仏頭展など、陳列に工夫を凝らした素晴らしい展示会が多い。

 銀座へ出て、三笠会館で某社編集者と打ち合わせ。来年刊行予定の文庫について。

 NICHE GALLERYで大川心平個展
 拙著『タイムカプセル』『クラスルーム』(講談社文庫)の原画も展示。
 モンス・デジデリオ、ジョン・マーティン、ハドソン・リヴァー派を愛する若手の画家さんである。
 普通の日の昼下がりなのに、盛況。美術評論家が多い。

 画廊宮坂、木原和敏展を見てから帰る。


●12月14日(土) 銀座をめぐる

 銀座の画廊めぐり。 スパンアートギャラリー、桑原弘明展。青木画廊、プンクト展。
 日動画廊、ミニヨン展。銀座アートホール、多田すみえ、田中信子、結城智子展。
 京橋、ギャラリー川船の正札市。

 ヴァニラ画廊、エドワード・ゴーリーの世界。1時間待ちの列が階段にできていたので、見るのはあきらめる。


●12月15日(日) 私の愛する一点展〜海野宿


 信州東御市の梅野記念絵画館、「第13回 私の愛する一点展」を見てくる。
 大宮→軽井沢→(しなの鉄道)→小諸/滋野→梅野記念絵画館。

 今回の私の出品作品は、謎の画家、森町長子の「輪の植物と」(1975/F15)。
 見学に来た子供たちに好評だったとか。

 同じ東御市内の海野宿へ寄る。
 30年前、会社の職場旅行で別所温泉に行った折り、海野宿に寄った。
 当時は、ひっそりしていたのに、今は訪れる観光客が多い。

 海野宿から田中駅まで歩き、しなの鉄道で軽井沢に出て、新幹線で帰る。





●12月17日(火)

 市がやっている胃ガン検査で「胃下部に突起物の疑いあり」の判定が出たので、市内の病院に行き、胃カメラでのぞいてもらう。
 7年ぶりの胃カメラ。こんなに苦しかったっけ。
 しかし、どんなに探しても突起物は見つからず。赤くなっているところの組織検査をするだけで終わる。
 市の検査って、何なんだろうなあ。受けなければ、何もなくてすんだのに。


●12月21日(土) 購入した本

 久喜の書店へ。おもしろそうな本を拾っておく。

『古書店主』(マーク・プライヤー/ハヤカワ文庫NV/987円)
『コードネームを忘れた男(上・下)』(キース・トムスン/新潮文庫/662円・620円)
『羽男』(マックスベントー/角川文庫/966円)

●新刊
『秘密(上・下)』(ケイト・モートン/東京創元社/各1890円)
 ゴシック・ミステリー。これは楽しみ。


●12月26日(木)

 来年の新作『自称小説家(仮題)』、いよいよ佳境(でもないか)。
 もうそろそろ終えないと、来年出なくなるから、頑張らないとな。

 年賀状の印刷など。
 今年は江戸川乱歩の塑像写真を載せる。けっこうおもしろい絵柄になった。
 


●12月28日(土) 胃カメラ検査、カイユボット展

 午前中、白岡中央病院で胃カメラ検査の結果を聞く。
 胃の中の腫れは悪性でもなんでもなかった。しかし、ピロリ菌がいるとのことで、退治しなくてはならなくなった。

 午後、京橋のギャラリーシーク、中村圭吾展、最終日。骸骨はなかった。

 ブリヂストン美術館、カイユボット展、2回目。明日が最終日のためか、かなり込んでいる。


●12月30日(月) 今年の美術展ベスト10

今宵は一人居酒屋。暇なので、カウンターで今年の美術展のベスト10を作ってみる。

13年の美術展ベスト10

@竹内栖鳳展@東京国立近代美術館
A牧野邦夫展@板橋区立美術館
B飛騨の円空@東京国立博物館

Cエル・グレコ展@東京都美術館
D興福寺仏頭展@東京藝大美術館
E若冲が来てくれました@福島県立美術館
F夏目漱石の美術世界展@東京藝大美術館
Gターナー展@東京都美術館
Hラファエロ@国立西洋美術館
Iカイユボット展@ブリヂストン美術館
(次)幽霊妖怪画大全集@そごう美術館
(次)アントニオ・ロペス展@文化村


 ベスト10を作ってから、フランシス・ベーコン展を入れ忘れたことに気づく。
 7〜9位のどこか。


●12月31日(火)

 新作が大詰め。午前中、仕事をする。

 午後はだらだらとすごす。


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